MTG

Red Bull Untapped国際予選ⅣのTOP8デッキリストとメタゲーム

おっすおっす。

かーむです。

 

今回はRed Bull Untapped国際予選Ⅳの結果をお伝えします。

先日はSCGツアーオンラインチャンピオンシップ予選の結果をお伝えしましたが、Red Bull Untappedも同じく競技イベントになります。

 

禁止改定後1発目のSCGオンラインチャンピオンシップ予選のトップ8デッキリスト禁止改定後初となる、SCGツアーオンライン チャンピオンシップ予選のメタゲームとトップ8のデッキをまとめました。 スゥルタイランプ/ラクドスサクリファイス/マルドゥウィノータ/ティムールアドベンチャー...

 

SCGとは違い誰でも参加できるオープンの大会ということもあり、参加者は1,123名とマジックフェスト並の規模となりました。

 

ソース:Red Bull Untappedイベントページ

Red Bull Untapped国際予選Ⅳのメタゲーム

まずは今大会のメタゲームを見てみましょう。

大会全体とTOP64でそれぞれ集計してみました。

 

イベントサイトと少し数字が違うかと思いますが、これはイベントサイトの方でアーキタイプの表記ゆれがあるのを直したせいです。

 

「スゥルタイランプ」と「スゥルタイフレンズ」と「スゥルタイコントロール」が実は同じデッキだったり、「ティムールミッドレンジ」の中に「ティムールアドベンチャー」と「ティムールフラッシュ」があったりしたので、デッキの中身を見て集計しなおしました。

全体のメタゲーム

オープンな大会ということもあり、全体的にデッキがかなり散っており、使用率5%以下のデッキが半数以上を占めました

また、大会全体でのトップメタは先日のSCGに続いてスゥルタイランプとなりましたが、全体の3割弱を占めていたSCGに比べると少しパーセンテージは低く、2割弱となっていました。

 

そのあとはティムールアドベンチャー、赤単、ティムールエレメンタル、緑単アグロと続き、相変わらず《霊気の疾風》が生きるメタゲームとなっていました。

 

 

TOP64のメタゲーム

続いてTOP64デッキの内訳。参加者が1,123名ということで、上位5%強ですね。

 

こちらのデータでもスゥルタイランプがトップ。

次点のティムールアドベンチャー、ティムールエレメンタルとともに割合が上がっているため、勝率も高かったようです。

 

アグロとしては、数の多かった赤単アグロの勝率はそこまで振るわず、マルドゥウィノータ、ラクドスナイト、黒単アグロなどが勝ち上がっていました。

TOP8デッキ

今大会のベスト8結果は以下の通り。

順位 デッキ
優勝 スゥルタイランプ
2位 スゥルタイランプ
ベスト4 スゥルタイランプ
ベスト4 スゥルタイランプ
ベスト8 スゥルタイランプ
ベスト8 オルゾフヨーリオン
ベスト8 イゼットテンポ
ベスト8 ティムールフラッシュ

 

TOP8には、優勝、準優勝を含めて5つのスゥルタイランプが入賞

ちょっと危険なレベルで勝ちをもぎとっています。

それ以外ではオルゾフヨーリオン、イゼットテンポ、ティムールフラッシュが入賞。

 

ちなみに今大会ではTOP8に日本人が4名入賞しており、決勝も日本人同士の対決となりました。

以前行われたプレイヤーズツアーオンライン以降、オンライン大会での日本人選手の活躍が目覚ましいですね。

 

優勝:スゥルタイランプ

それでは各デッキの詳細を見ていきましょう。まずは優勝デッキから。

8マナの《精霊龍、ウギン》は0枚、6マナの《戦争の犠牲》はメインに2枚までに抑え、若干軽めに構成されています。

 

その分、2マナ域のスペルは充実しており、単体除去には《霊気の疾風》《取り除き》を2枚、《無情な行動》を3枚で合計7枚と多めに採用。

 

 

ハンデスも《思考消去》3枚と《苦悶の悔恨》2枚で合計5枚を採用しています。

《思考消去》は諜報により次のドローの良質化を狙いつつ墓地を肥やすことができ、《苦悶の悔恨》は追放で《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に対して有効で、マナ拘束もゆるいのが特徴ですね。

 

 

一見すると単体除去が多すぎてミラーマッチで困るんじゃないのという懸念もありますが、《時の支配者、テフェリー》によるルーティングで手札で腐っている除去呪文や、後半無駄になりがちな手札破壊呪文を有効牌に変える手段があるため、ある程度ケアされています。

シンプルに手札の質を上げてくれるのはもちろんですが、ミラーマッチを見据えてある程度デッキが歪んでも、裏目のリスクを軽減してくれるのは《伝承の収集者、タミヨウ》にはできない働きですね。

 

 

マナ加速呪文に注目すると、《耕作》が1枚のみになっています。

 

 

スゥルタイランプの基本土地はだいたい7枚であることが多いですが、《寓話の小道》もフル投入されていることもあり、《耕作》を多くし過ぎるとデッキ内に持ってくる基本地形土地がなくなってしまって完全な無駄牌になるリスクがあるため、《耕作》は最近減らされる傾向のようです。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
2 島 (UST) 213
4 寓話の小道 (ELD) 244
4 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
2 沼 (UST) 214
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
1 耕作 (M21) 177
3 森 (UST) 216
4 草むした墓 (GRN) 253
4 繁殖池 (RNA) 246
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 湿った墓 (GRN) 259
3 思考消去 (GRN) 206
2 時の支配者、テフェリー (M21) 75
2 霊気の疾風 (M20) 42
3 絶滅の契機 (IKO) 88
2 取り除き (M21) 97
2 戦争の犠牲 (WAR) 187
2 苦悶の悔恨 (THB) 83
3 無情な行動 (IKO) 91
1 神秘の神殿 (M21) 254

サイドボード
2 否認 (M20) 69
1 戦争の犠牲 (WAR) 187
1 取り除き (M21) 97
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
2 萎れ (IKO) 176
3 永遠神の投入 (WAR) 196
2 害悪な掌握 (M20) 110
1 霊気の疾風 (M20) 42
1 苦悶の悔恨 (THB) 83

2位:スゥルタイランプ

2位のリストは1位のものとは対照的で、《精霊龍、ウギン》2枚に《戦争の犠牲》が3枚と重めの構成。

《精霊龍、ウギン》《霊気の疾風》が効かないため、ミラーマッチのメインゲームではほぼ通るのが強みですね。

 

 

重いカードを採用しているということで、《耕作》も2枚で、追加のマナ加速ということで「ジェネリックウーロ」こと《ラノワールの幻想家》も1枚採用されています。

 

 

2マナの単体除去枠は《霊気の疾風》2枚と《取り除き》が4枚の合計6枚。

《無情な行動》《世界を揺るがす者、ニッサ》の土地クリーチャーはギリギリ対象内ですが、大きな《ハイドロイド混成体》が落とせないためか、メインデッキは《取り除き》を優先したようです。

 

 

サイドボードにはミラーマッチ必殺の《思考のひずみ》を3枚搭載。

多くのリストで2枚採用されている《覆いを割く者、ナーセット》も1枚多い3枚を採用しており、ミラーマッチを強く意識しています。

今回は5つのスゥルタイランプがベスト8に入賞していますが、どれもサイドボードに微細な工夫があり、リストを見ていて面白いですね。

 

 

アグロ向けにはライフゲインと除去とブロッカー生成を1枚でこなす《永遠神の投入》を3枚採用。

優秀な呪文ですが、ダメージを与えないとライフゲインできない点は注意です。

《村の儀式》でよけられたり、対象を先に除去されるなどして回避されることもあるので、頭に入れておくといつか役に立つかもしれません。

 

 

アグロ向けとしては《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》も1枚採用。

ブロックするごとにサイズは下がってしまいますが、《長老ガーガロス》よりも1マナ軽く、格闘による疑似除去能力と、ゲーム後半で復活する脱出能力は《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》だけの魅力です。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 繁殖池 (RNA) 246
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
4 森 (UST) 216
2 沼 (UST) 214
3 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
1 ラノワールの幻想家 (M21) 193
2 時の支配者、テフェリー (M21) 75
3 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
2 精霊龍、ウギン (M21) 1
2 霊気の疾風 (M20) 42
4 取り除き (M21) 97
4 思考消去 (GRN) 206
2 耕作 (M21) 177
2 絶滅の契機 (IKO) 88
3 戦争の犠牲 (WAR) 187
4 草むした墓 (GRN) 253
4 湿った墓 (GRN) 259
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 寓話の小道 (ELD) 244
2 島 (UST) 213

サイドボード
3 永遠神の投入 (WAR) 196
1 絶滅の契機 (IKO) 88
2 無情な行動 (IKO) 91
3 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
2 否認 (M20) 69
3 思考のひずみ (M20) 117
1 鎖を解かれしもの、ポルクラノス (THB) 224

 

ベスト4:スゥルタイランプ

3位のリストは4枚積みのものが多く、シンプルにまとまっています。

《取り除き》はともかく、《耕作》までもが4積みされており、なるべく毎ゲーム同じ動きがしやすい構成になっています。

一方で、4積みしたカードが無駄牌になることも多いため、《時の支配者、テフェリー》も通常より多めの3枚の採用となっています。

 

 

2マナの除去枠は、安定の《霊気の疾風》2枚と《取り除き》が4枚。

今回は《取り除き》を優先し、《無情な行動》はサイドに落とされています。

サイドボードには《永遠神の投入》も含めて追加の単体除去が7枚、さらに《絶滅の契機》も2枚控えており、アグロ相手のサイド後は除去コントロールのように振る舞えそうです。

 

 

ここで少し除去の話をすると、現スタンダードでクリーチャーにカウンターが乗るケースとしては、《ハイドロイド混成体》《世界を揺るがす者、ニッサ》の土地クリーチャー、《遁走する蒸気族》《石とぐろの海蛇》、あとはウィノータデッキなどがあります。

上記のほとんどは《取り除き》で対処できるため、現状のメタだと《取り除き》の方がカバー範囲が広いと言えそうです。

 

 

逆に《取り除き》が処理できないものとしては、《朱地洞の族長、トーブラン》《探索する獣》《乱動の座、オムナス》《豆の木の巨人》などがあります。

《乱動の座、オムナス》は4マナでカウンターも載るので、一番面倒ですね。

 

 

《豆の木の巨人》《投げ飛ばし》とのコンボがあり、実質的にどのクリーチャーも場に出たターンにリーサルに関わってきます。

しかしこれらのクリーチャーはどれも《霊気の疾風》があてられるので、やはり現環境では《取り除き》を優先した方が丸そうです。

 

他のサイドボードとしては、《軽蔑的な一撃》を採用しています。

最近のリストで見かけることが多くなった印象です。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》をカウンターすることはできませんが、《精霊龍、ウギン》を打ち消すことができる点がありがたいですね。

 

細かく言うと《否認》は手札破壊呪文や《耕作》も打ち消せたりしますが、ミラーにおけるクリティカルなカードと打消し呪文の対応をまとめるとこんな感じになります。

《ハイドロイド混成体》は誘発が主なことも多いのでいったん除外

【対象/カウンター】 《霊気の疾風》 《否認》 《軽蔑的な一撃》
《世界を揺るがす者、ニッサ》
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》 × ×
《精霊龍、ウギン》 ×
《戦争の犠牲》
《時の支配者、テフェリー》 ×
《覆いを割く者、ナーセット》 × ×

 

《精霊龍、ウギン》は採用されてたりされてなかったりですが、こう見るとサイド後は《覆いを割く者、ナーセット》が入ることで《霊気の疾風》がメインゲームほど万能ではなくなるのが分かりますね。

 

《インポートリスト》

デッキ
2 島 (UST) 213
3 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
4 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
4 繁殖池 (RNA) 246
4 取り除き (M21) 97
2 沼 (UST) 214
3 森 (UST) 216
4 湿った墓 (GRN) 259
4 草むした墓 (GRN) 253
2 絶滅の契機 (IKO) 88
3 時の支配者、テフェリー (M21) 75
4 思考消去 (GRN) 206
4 耕作 (M21) 177
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 寓話の小道 (ELD) 244
2 戦争の犠牲 (WAR) 187
2 霊気の疾風 (M20) 42
1 神秘の神殿 (M21) 254

サイドボード
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
1 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
2 否認 (M20) 69
3 永遠神の投入 (WAR) 196
4 無情な行動 (IKO) 91
2 絶滅の契機 (IKO) 88
1 戦争の犠牲 (WAR) 187

ベスト4:スゥルタイランプ

こちらは《戦争の犠牲》がフル投入、《精霊龍、ウギン》も2枚採用ということで、かなり重めのリスト。

2マナの単体除去は《霊気の疾風》《無情な行動》が2枚ずつ。

 

そして珍しいカードとしてはメインに《漁る軟泥》が2枚採用されています。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の脱出を防ぎ、アグロデッキ相手ではライフゲインとブロッカーとしての活躍も期待できます。

カウンターが乗れば《無情な行動》が効かなくなる点は、ミラーでは若干の除去耐性になるかもしれません。

 

サイドには迫真の《思考のひずみ》が3枚。

6マナ呪文が増えることで、ミラーマッチのサイド後はゴリゴリのデブデッキになりそうです。

 

 

デッキが重めな分、青を含むテンポデッキに対しての意識か、最近ランプデッキで見かけなくなっていた《神秘の論争》を採用しています。

 

 

《インポートリスト》

デッキ
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
2 漁る軟泥 (M21) 204
1 疾病の神殿 (M20) 254
4 草むした墓 (GRN) 253
1 神秘の神殿 (M21) 254
4 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
2 島 (UST) 213
4 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
2 無情な行動 (IKO) 91
4 森 (UST) 216
3 沼 (UST) 214
4 寓話の小道 (ELD) 244
3 絶滅の契機 (IKO) 88
4 思考消去 (GRN) 206
2 精霊龍、ウギン (M21) 1
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
1 湿った墓 (GRN) 259
3 耕作 (M21) 177
4 戦争の犠牲 (WAR) 187
4 繁殖池 (RNA) 246

サイドボード
3 思考のひずみ (M20) 117
1 萎れ (IKO) 176
2 霊気の疾風 (M20) 42
1 煤の儀式 (GRN) 84
2 害悪な掌握 (M20) 110
2 神秘の論争 (ELD) 58
2 取り除き (M21) 97
2 否認 (M20) 69

 

ベスト8:スゥルタイランプ

こちらも重めのリスト。

《時の支配者、テフェリー》なしで《耕作》をフル投入しているため、基本土地は10枚と少し多めになっています。

 

サイドボードには《集団強制》

コントロール奪取により、《戦争の犠牲》をはるかに上回る暴力的なアドバンテージを得ることができます。

 

 

《インポートリスト》

デッキ
5 森 (UST) 216
2 沼 (UST) 214
4 戦争の犠牲 (WAR) 187
4 耕作 (M21) 177
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
3 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
3 絶滅の契機 (IKO) 88
4 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
1 精霊龍、ウギン (M21) 1
2 無情な行動 (IKO) 91
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
2 霊気の疾風 (M20) 42
3 島 (UST) 213
4 湿った墓 (GRN) 259
4 繁殖池 (RNA) 246
3 草むした墓 (GRN) 253
4 寓話の小道 (ELD) 244
4 思考消去 (GRN) 206

サイドボード
1 無情な行動 (IKO) 91
2 萎れ (IKO) 176
2 否認 (M20) 69
2 集団強制 (RNA) 42
1 煤の儀式 (GRN) 84
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
2 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
2 取り除き (M21) 97
1 霊気の疾風 (M20) 42

 

ベスト8:オルゾフヨーリオン

こちらはオルゾフヨーリオン。

ランクマッチでも見かけることが増えた気がします。

 

オルゾフヨーリオンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

リストを眺めていたら、なんと初登場時と採用カードが75枚同じでびっくりしました。

(1枚、トライオームが散ってるだけ)

 

【MTGアリーナ】強豪たちが開発した新デッキ!オルゾフ・ヨーリオンを解説【デッキ】 おっすおっす。 かーむです。 現在開催中のプレイヤーズ・ツアー・オンライン#3で世界的な強豪プレイヤーである...

 

《霊気の疾風》がまったく効かず、序盤から手札から土地もしくは高マナ域のカードを落とせるということでランプデッキに対して有利と言われていましたが、手札を増やしつつマナ加速を行える《耕作》の採用により、以前ほどの構造的なアドバンテージはなくなった印象です。

 

 

とは言え、やはり《予言された壊滅》《世界を揺るがす者、ニッサ》の返しとしては優秀で、《戦争の犠牲》で除去できるものの1度はこちらのターンで誘発を許してしまうため、自分自身の経験としても、やりにくい相手というのは間違いないです。

 

 

準々決勝もスゥルタイランプ(優勝者)との対決でしたが、1-2で1ゲームは取れていました。

 

《インポートリスト》

相棒
1 空を放浪するもの、ヨーリオン (IKO) 232

デッキ
4 苦悶の悔恨 (THB) 83
4 泥棒ネズミ (GRN) 64
1 アーデンベイル城 (ELD) 238
3 ロークスワイン城 (ELD) 241
4 魅力的な王子 (ELD) 8
4 予言された壊滅 (ELD) 187
3 エルズペス、死に打ち勝つ (THB) 13
2 太陽の宿敵、エルズペス (THB) 14
4 寓話の小道 (ELD) 244
3 ガラスの棺 (ELD) 15
4 神無き祭殿 (RNA) 248
2 インダサのトライオーム (IKO) 248
3 オルゾフの簒奪者、ケイヤ (RNA) 186
3 屈辱 (RNA) 192
4 ケイヤの誓い (WAR) 209
4 平地 (UST) 212
3 平地 (UST) 212
1 サヴァイのトライオーム (IKO) 253
4 沼 (UST) 214
5 沼 (UST) 214
4 静寂の神殿 (M20) 256
4 裏切る恵み (THB) 117
4 ヤロクの沼潜み (M20) 123
3 空を放浪するもの、ヨーリオン (IKO) 232

サイドボード
2 灯の燼滅 (WAR) 190
4 強迫 (M21) 96
1 ガラスの棺 (ELD) 15
3 ケイヤの怒り (RNA) 187
4 朽ちゆくレギサウルス (M20) 111
1 空を放浪するもの、ヨーリオン (IKO) 232

7位:イゼットテンポ

7位は優秀なフライヤーで軽快にビートダウンするイゼットテンポ。

キープ判断、ダメージ計算が非常に難しいデッキですが、見た目以上にキルターンが早く、使っていて非常に爽快感のあるデッキです。

 

 

主に打点を支えるのは2枚のフライヤー。

《スプライトのドラゴン》は非クリーチャー呪文でサイズアップする軽量アタッカー。

最近はティムールアドベンチャーでも採用されていますね。

《嵐翼の精体》は非クリーチャー呪文を唱えれば2マナ3/3飛行果敢という破格のパフォーマンスで場に出せるこれまた優秀なフライヤー。

場に出た時の占術2でマナフラを防げるのも嬉しいですね。

 

そして地味にいやらしいのが《謎変化》

非クリーチャー呪文を唱えたときのみクリーチャー化するため、基本的に相手ターンではエンチャントのため全体除去やソーサリー除去を受け付けず、継続的にクロックを刻むことができます。

 

これらのフライヤーは非クリーチャー呪文に反応してボーナスを得ることができますが、打消し呪文は能動的に唱えられないこともあるため、基本的にメインデッキにはカウンターは採用されていません。

代わりに、本体を対象にできる火力呪文、パンプスペル、キャントリップスペルが大量に採用されています。

 

 

これらのパーツはある程度調整ができそうなので、自分好みに調整するのも面白そうです。

 

 

サイドボードには《否認》と《唱え損ね》の打消し呪文が2種類採用されています。

 

 

《否認》は定番の打消し呪文ですが、《唱え損ね》で相手の除去を弾く動きが非常に強力。

イゼットテンポに殴られている序盤の時間帯に追加で3マナを払う余裕があることはまずなく、ほとんど1マナの《否認》として唱えることができます。

最近のスタンダードでは、《ガラスの棺》などの置物除去が減っているのもあって、青を含むテンポ系デッキでは非常に便利なサイドカードですね。

 

 

《インポートリスト》

デッキ
4 選択 (M21) 59
6 島 (UST) 213
6 山 (UST) 215
1 天啓の神殿 (M21) 252
3 天啓の神殿 (M20) 253
4 突破 (M21) 140
2 サムトの疾走 (WAR) 142
4 戦慄衆の秘儀術師 (WAR) 125
4 ショック (M21) 159
2 厚かましい借り手 (ELD) 39
4 スプライトのドラゴン (IKO) 211
4 蒸気孔 (GRN) 257
4 謎変化 (M21) 64
3 送還 (M20) 78
4 嵐翼の精体 (M21) 73
3 霊気の疾風 (M20) 42
2 砕骨の巨人 (ELD) 115

サイドボード
3 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 溶岩コイル (GRN) 108
2 炎の一掃 (M20) 139
2 否認 (M20) 69
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
1 王家の跡継ぎ (ELD) 199
2 唱え損ね (M21) 57
1 無謀な空襲 (M20) 154

8位:ティムールフラッシュ

最後はティムールフラッシュ。

打消し呪文と瞬速持ちクリーチャーで構成されたシミックフラッシュに赤を少しだけ足して火力呪文を搭載することで、純正シミックフラッシュで苦手だったアグロデッキに対しての耐性を上げたデッキです。

インスタントタイミングでの行動を封じる《時を解す者、テフェリー》が天敵でしたが、彼が禁止されたことで最近また見かけるようになりました。

 

 

3色になり火力が足されたといっても、依然打消し呪文は大量に搭載されており、メインボードには15枚のカウンターが採用されています。

 

 

今回準々決勝でスゥルタイランプに敗れてしまいましたが、鈍重なデッキに対して強く、隙を見て場に出した《夜群れの伏兵》《世界を揺るがす者、ニッサ》をカウンターで守りつつビートダウンするのが主な勝ち筋となります。

 

 

《ハイドロイド混成体》のドローとライフゲインだけはカウンターで対処できませんが、1枚挿しされた《崇高な天啓》で対処を試みています。

このデッキだと自軍クリーチャーのコピーを生成するモードもかなり強く運用できそうですね。

 

 

そして《ハイドロイド混成体》デッキのパワーに対抗するためか、サイドボードには《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《ハイドロイド混成体》も控えています。

 

 

《インポートリスト》

デッキ
3 霊気の疾風 (M20) 42
3 砕骨の巨人 (ELD) 115
3 厚かましい借り手 (ELD) 39
4 繁殖池 (RNA) 246
3 寓話の小道 (ELD) 244
2 炎の一掃 (M20) 139
2 エリマキ神秘家 (RNA) 174
1 山 (UST) 215
4 ケトリアのトライオーム (IKO) 250
2 森 (UST) 216
2 神秘の論争 (ELD) 58
2 本質の散乱 (IKO) 49
4 夜群れの伏兵 (M20) 185
2 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
1 幽体の船乗り (M20) 76
4 火消し (RNA) 48
2 サメ台風 (IKO) 67
3 悪意ある妨害 (GRN) 54
4 蒸気孔 (GRN) 257
4 踏み鳴らされる地 (RNA) 259
1 崇高な天啓 (M21) 74
1 神秘の神殿 (M21) 254
1 神秘の神殿 (M20) 255
2 島 (UST) 213

サイドボード
1 霊気の疾風 (M20) 42
1 炎の一掃 (M20) 139
2 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
2 神秘の論争 (ELD) 58
2 否認 (M20) 69
3 焦熱の竜火 (M21) 158
2 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229

 

 

ということでRed Bull Untapped国際予選ⅣのTOP8デッキリストとメタゲームでした。

独走を続けるスゥルタイランプですが、これを打倒するデッキは現れるのか。

もしくはまたもやテコ入れが入ってしまうのか…!

今週末から日本選手権の予選も開始されるので、日々行われているSCGチャンレンジの結果なども、引き続き注視していきたいと思います。

 

では!

 

禁止改定後1発目のSCGオンラインチャンピオンシップ予選のトップ8デッキリスト禁止改定後初となる、SCGツアーオンライン チャンピオンシップ予選のメタゲームとトップ8のデッキをまとめました。 スゥルタイランプ/ラクドスサクリファイス/マルドゥウィノータ/ティムールアドベンチャー...

 

《更新情報やMTG関連の話題をつぶやいてます》

かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog)