MTGアリーナ

ミシックインビテーショナルでトッププロが選択したデッキリスト7つをピックアップ!!

 

おっすおっす。

かーむです。

 

いよいよミシックインビテーショナル2020がスタートしました!

世界中の強豪プレイヤーがヒストリックという舞台でしのぎを削るこのイベントですが、早速参加者のデッキリストが公開されています。

 

リンク:ミシックインビテーショナルのデッキリスト公開ページ

 

今回はその中から数名のトッププロのデッキリストをピックアップしてみました。

考察はちょっと少なめです。

 

ミシックインビテーショナルのメタゲーム

ソース:Magic Esports公式Twitter

 

デッキリストを見る前に、少しメタゲームを整理しておきましょう。

 

ミシックインビテーショナルでの最大勢力は赤単ゴブリン

そこにスゥルタイミッドレンジ、ジャンドサクリファイス、ラクドスゴブリンが続きますが、この4デッキで全体の約65%弱を占めます。

 

赤単ゴブリンとラクドスゴブリンを合計すると全体の34%弱となっており、メタゲームが割れ続けていたこれまでのイベントとは違い、かなりメタゲームがクリアになっています。

 

かーむ
かーむ
週末のウィークエンド予選にどう影響するか…

 

”色”というフィルターで見ると、のデッキがメタゲームの上位を占めています。

この傾向がこのまま続くようなら、スタンダードと同じく、青いカードが使えるデッキとしては《霊気の疾風》が使いやすい環境になってきたのかもしれません。

 

スゥルタイミッドレンジ

それではアーキタイプ別にいくつかデッキをピックアップしてみましょう。

まずはスゥルタイミッドレンジ。

佐藤レイ

まずはMagic Pro League所属の佐藤レイ選手のリストから。

 

デッキリスト公開制ということで、カウンター枠はかなりカードが散っています。

《本質の散乱》《物語の終わり》《軽蔑的な一撃》などはゴブリンへのガードの高さを感じますね。

 

一方で土地には《ボジューカの沼》を採用し、墓地利用デッキに対しても意識を割いています。

多色ランドの配分など、マナベースにはかなり気を使っている印象ですね。

 

 

初日には4勝3敗の成績で、2日目へと駒を進めています。

 

《インポートリスト》

デッキ
1 沼 (ANB) 116
2 島 (ANB) 113
2 取り除き (M21) 97
4 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
2 森 (ANB) 112
1 水没した地下墓地 (XLN) 253
2 異臭の池 (AKR) 293
4 草むした墓 (GRN) 253
4 繁殖池 (RNA) 246
4 成長のらせん (RNA) 178
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
1 寓話の小道 (M21) 246
3 寓話の小道 (ELD) 244
1 精霊龍、ウギン (M21) 1
1 ヴァントレス城 (ELD) 242
1 森林の墓地 (DAR) 248
1 アズカンタの探索 (XLN) 74
1 サメ台風 (IKO) 67
2 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
1 本質の散乱 (AKR) 60
1 絶滅の契機 (IKO) 88
4 思考囲い (AKR) 127
2 衰滅 (JMP) 246
1 霊気の疾風 (M20) 42
2 無情な行動 (IKO) 91
1 ボジューカの沼 (WWK) 132
1 湿った墓 (GRN) 259
1 物語の終わり (M20) 77
1 軽蔑的な一撃 (GRN) 37

サイドボード
2 長老ガーガロス (M21) 179
1 大渦の脈動 (ARB) 92
2 見栄え損ない (M20) 95
1 肉儀場の叫び (RNA) 70
1 神秘の論争 (ELD) 58
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
1 霊気の疾風 (M20) 42
2 否認 (M20) 69
1 軍団の最期 (M20) 106
1 サメ台風 (IKO) 67
1 精神迷わせの秘本 (M21) 232

 

セス・マンフィールド

続いて同じくMPL所属のセス・マンフィールド選手のリスト。

こちらは《霊気の疾風》をメインからフル投入。

 

 

ミラー、ゴブリン、ジャンドとどのデッキでも活躍を期待できます。

メタ読みバッチリといったところでしょうか。

 

サイドボードには《魔女の復讐》が2枚。

 

 

やはりゴブリンへのガードはしっかり固めてありますね。

 

初日は5勝2敗と好成績で折り返しています。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 思考囲い (AKR) 127
4 成長のらせん (RNA) 178
2 沼 (ANB) 116
2 森 (ANB) 112
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
4 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
4 霊気の疾風 (M20) 42
1 本質の散乱 (AKR) 60
3 取り除き (M21) 97
1 内陸の湾港 (DAR) 240
2 島 (ANB) 113
1 絶滅の契機 (IKO) 88
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
1 寓話の小道 (M21) 246
3 寓話の小道 (ELD) 244
2 衰滅 (JMP) 246
4 繁殖池 (RNA) 246
4 草むした墓 (GRN) 253
2 水没した地下墓地 (XLN) 253
2 異臭の池 (AKR) 293
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
3 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
1 大渦の脈動 (ARB) 92
1 軽蔑的な一撃 (GRN) 37

サイドボード
2 否認 (M20) 69
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
4 サメ台風 (IKO) 67
2 肉儀場の叫び (RNA) 70
1 無情な行動 (IKO) 91
1 墓掘りの檻 (M20) 227
2 魔女の復讐 (ELD) 111
1 長老ガーガロス (M21) 179

ブラッド・ネルソン

続いては言わずと知れた超強豪、ブラッド・ネルソン選手のリスト。

こちらも《霊気の疾風》をメイン3、サイド1とたっぷり採用し、メインサイド合計で《サメ台風》もフル投入されており、セス選手のリストとの類似点が多いですね。

 

土地に注目すると、国内勢は《ヴァントレス城》、海外勢は《ロークスワイン城》をそれぞれ採用する傾向があるように思います。

 

 

描いているゲームプランの違いによるものでしょうか。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 草むした墓 (GRN) 253
4 繁殖池 (RNA) 246
1 異臭の池 (AKR) 293
3 水没した地下墓地 (XLN) 253
2 森 (ANB) 112
4 思考囲い (AKR) 127
4 成長のらせん (RNA) 178
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
4 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
1 寓話の小道 (M21) 246
3 寓話の小道 (ELD) 244
2 沼 (ANB) 116
2 島 (ANB) 113
3 取り除き (M21) 97
1 内陸の湾港 (DAR) 240
3 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
1 衰滅 (JMP) 246
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
3 霊気の疾風 (M20) 42
2 本質の散乱 (AKR) 60
1 サメ台風 (IKO) 67
1 大渦の脈動 (ARB) 92
2 絶滅の契機 (IKO) 88

サイドボード
3 サメ台風 (IKO) 67
2 覆いを割く者、ナーセット (WAR) 61
3 否認 (M20) 69
1 魔女の復讐 (ELD) 111
2 墓掘りの檻 (M20) 227
2 肉儀場の叫び (RNA) 70
1 無情な行動 (IKO) 91
1 霊気の疾風 (M20) 42

 

ジャンドサクリファイス

続いてジャンドサクリファイスのデッキを見ていきましょう。

 

イヴァン・フロック

まずは1日目を7戦全勝で突破したイヴァン・フロック選手。

このメンツを無敗で駆け抜けるとは、尋常じゃないですね。

 

イヴァン選手が選択したのは《集合した中隊》を採用したカンパニー型。

《初子さらい》を3枚に減らして《真夜中の死神》をフル投入。

 

 

墓地対策されてもリソースで十二分に勝負できそうなクリーチャー配分に思えます。

 

 

サイドには《ゴルガリの女王、ヴラスカ》が2枚。

 

 

《墓掘りの檻》を割るだけなら《再利用の賢者》《削剥》でも十分そうですが、通常相棒に据えられる《湧き出る源、ジェガンサ》を排してまで2枚としっかり枚数を取っているのは何を見ての選択なのでしょうか。

サイド後のリソース勝負?

(ヒストリックでジャンサクあまり使ってないため、有識者はTwitterで教えてください;)

 

《インポートリスト》

デッキ
2 沼 (ANB) 116
4 大釜の使い魔 (ELD) 81
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
2 血の芸術家 (JMP) 206
4 悲哀の徘徊者 (THB) 123
4 魔女のかまど (ELD) 237
4 波乱の悪魔 (WAR) 204
4 集合した中隊 (AKR) 186
1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 血の墓所 (RNA) 245
4 草むした墓 (GRN) 253
4 踏み鳴らされる地 (RNA) 259
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
3 初子さらい (ELD) 118
2 根縛りの岩山 (XLN) 256
4 戦慄衆の解体者 (WAR) 194
2 森林の墓地 (DAR) 248
4 真夜中の死神 (GRN) 77

サイドボード
3 思考囲い (AKR) 127
2 漁る軟泥 (M21) 204
2 ゴルガリの女王、ヴラスカ (GRN) 213
1 フェイに呪われた王、コルヴォルド (ELD) 329
2 再利用の賢者 (M19) 196
2 帆凧の掠め盗り (M21) 107
2 削剥 (AKR) 136
1 初子さらい (ELD) 118

 

ガブリエル・ナシフ/LSV

ジャンドサクリファイス2つ目はMPL所属のガブリエル・ナシフ選手のリスト。

LSVことルイス・スコット=ヴァーガス選手とリストをシェアしているようです。

 

通常メインではあまり見かけない2種の出来事クリーチャーを採用。

 

 

《恋煩いの野獣》に関しては1枚で2体クリーチャーを生成でき、《大釜の使い魔》でアタックもしやすく、デッキに非常にマッチしています。

配信でもLSV選手が見事に使いこなしていました。

 

サイドボードは《思考囲い》を排し、《魔女の復讐》をフル投入。

ゴブリンは相当意識されてますね。

 

 

通常、コントロール戦で《初子さらい》との入れ替え枠になる《思考囲い》ですが、公式配信の津村選手の解説によると、スゥルタイミッドレンジやバントコントロールとのマッチアップを見越しての構成ではないかということでした。

 

 

本大会でマッチアップするであろうコントロールは、アゾリウスコントロールのような純正コントールではなく、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《ハイドロイド混成体》《世界を揺るがす者、ニッサ》を採用した青緑系であることから、サイド後も《初子さらい》を残すサイドボーディングになるわけですね。

感服しました。

 

ナシフ選手、LSV選手ともに5勝2敗の成績で初日を折り返しています。

 

《インポートリスト》

相棒
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222

デッキ
1 恋煩いの野獣 (ELD) 165
4 血の墓所 (RNA) 245
4 大釜の使い魔 (ELD) 81
4 初子さらい (ELD) 118
4 集合した中隊 (AKR) 186
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
4 戦慄衆の解体者 (WAR) 194
4 波乱の悪魔 (WAR) 204
3 真夜中の死神 (GRN) 77
4 草むした墓 (GRN) 253
1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
4 踏み鳴らされる地 (RNA) 259
4 魔女のかまど (ELD) 237
4 悲哀の徘徊者 (THB) 123
2 森林の墓地 (DAR) 248
2 隠れた茂み (AKR) 330
2 沼 (ANB) 116
1 砕骨の巨人 (ELD) 115

サイドボード
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222
4 魔女の復讐 (ELD) 111
2 再利用の賢者 (M19) 196
1 漁る軟泥 (M21) 204
2 フェイに呪われた王、コルヴォルド (ELD) 329
2 虚空の力線 (M20) 107
2 反逆の行動 (M20) 124
1 ゴルガリの女王、ヴラスカ (GRN) 213

 

ゴブリン

最後のアーキタイプはゴブリン。

日本人MPL選手の2名のリスト見てみましょう。

 

行弘賢

1つ目は行弘賢選手の赤単ゴブリン。

特徴的なのは《アイレンクラッグの妙技》

 

 

《スカークの探鉱者》のサポートなしで《上流階級のゴブリン、マクサス》へとつなげます。

《スカークの探鉱者》から入れば最速3ターン目に《アイレンクラッグの妙技》からの《上流階級のゴブリン、マクサス》着地でゲーム終了まで見えます。

 

テフェ夫
テフェ夫
最速3キルて…

 

初日を5勝2敗で突破しています。

 

《インポートリスト》

デッキ
21 山 (ANB) 114
4 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
4 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
4 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
1 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
3 エンバレス城 (ELD) 239
3 スカークの探鉱者 (DAR) 144
3 アイレンクラッグの妙技 (ELD) 127
4 ずる賢いゴブリン (XLN) 174
3 ゴブリンの戦長 (DAR) 130
1 宝石の手の焼却者 (LGN) 94

サイドボード
2 ゴブリンのクレーター掘り (GRN) 103
3 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
1 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
3 削剥 (AKR) 136
1 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
3 アクロス戦争 (THB) 124

 

八十岡翔太

2つ目のゴブリンデッキはみんな大好き八十岡翔太選手のが少し足された赤単ゴブリン。

こちらも《アイレンクラッグの妙技》が採用されていますね。

しかしゴブリンにすら青を入れてくるとは…

 

 

とは言え青いカードはサイドの《軽蔑的な一撃》2枚と《白鳥の歌》1枚の計3枚のみ。

 

 

《軽蔑的な一撃》があることでミラーの《上流階級のゴブリン、マクサス》《衰滅》《世界を揺るがす者、ニッサ》などを楽に唱えさせないのは単色にはないプレッシャーですね。

 

初日は4勝3敗の戦績でパスしています。

 

《インポートリスト》

デッキ
13 山 (ANB) 114
4 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
4 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
4 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
4 ずる賢いゴブリン (XLN) 174
3 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
3 ゴブリンの戦長 (DAR) 130
4 蒸気孔 (GRN) 257
2 硫黄の滝 (DAR) 247
2 天啓の神殿 (M21) 252
3 エンバレス城 (ELD) 239
3 アイレンクラッグの妙技 (ELD) 127
3 スカークの探鉱者 (DAR) 144
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
1 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
1 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
1 ゴブリンのクレーター掘り (GRN) 103

サイドボード
2 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
3 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
3 アクロス戦争 (THB) 124
1 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
1 白鳥の歌 (THS) 65
3 削剥 (AKR) 136

 

 

というわけでミシックインビテーショナルのデッキリストをいくつかピックアップしてみました。

プロプレイヤーのデッキ構築力は圧巻ですね。

ここに来て各デッキが一段階ブラッシュアップされそうですね。

これまでのデッキリストとの違いを比較してみて、カードの採用理由なんかを考察してみるいいかもしれません。

 

MTG Arena Zone ヒストリック オープン#16のTOP8デッキとメタゲームMTG Arena Zoneヒストリックオープン#16のメタゲームとTOP8デッキを解説。 グルールカンパニー/ラクドスアルカニスト/ジャンドサクリファイス/緑単ランプ/アゾリウスオーラ/アゾリウスコントロール/スゥルタイミッドレンジ...

 

MTG Arena Zone ヒストリック オープン#15のTOP8デッキとメタゲームMTG Arena Zoneヒストリックオープン#15のメタゲームとTOP8デッキを解説。 シミックランプ/ラクドスアルカニスト/赤単ゴブリン/赤単バーン/バントスピリット...

 

 

 

では!

 

 

《更新情報やMTG関連の話題をつぶやいてます》

かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog)

 

《最近Twitchで配信も始めました!!》

かーむのTwitchチャンネル