おっすおっす。
かーむです。
つい先日禁止改定の記事を書いた気がするんですが、またしても禁止改定が発効になってしまいました。。。
ローテーションしてから1ヶ月足らずの間に2度目の禁止改定ということで、若干「またかよ…」という感じは否めませんが、ひとまず今回の禁止改定の内容についてまとめました。
ソース:公式告知ページ
今回の禁止改定の内容
まずは今回禁止になったカードを見ていきましょう。
今回はスタンダード、ヒストリック、ブロールの3つのフォーマットで新たに禁止カードが指定されました。
スタンダード
スタンダードでは《僻境への脱出》、《幸運のクローバー》、《乱動の座、オムナス》の3枚が禁止になりました。
まずは《創造の座、オムナス》。
トップメタであるオムナスアドベンチャー、オムナスランプのキーパーツでした。
オムナスランプは前回禁止された《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を失って以降は勝率を落としていましたが、先週末に行われたグランドファイナルでもオムナスアドベンチャーは他アーキタイプに対して高い勝率を保っていました。
また、メタゲームのシェアの上でも支配的であることから、スタンダードで禁止となりました。
続いて《幸運のクローバー》。
こちらはアドベンチャーデッキの核となるカードでした。
《創造の座、オムナス》のいなくなった環境ではアドベンチャーデッキが支配的になってしまうという判断から、禁止されました。
ちなみにウィザーズは、《幸運のクローバー》がなくなっても《エッジウォールの亭主》や出来事クリーチャーを使ったデッキは使われ続けると予想しているそうです。
そして最後は《僻境への脱出》。
4色アドベンチャー、4色ランプのマナ加速とアドバンテージを支える強力なソーサリーでした。
SNSでも、《僻境への脱出》の禁止に関しては驚きの声も多かったようですが、今後のメタゲームをランプデッキが支配し続けないようにするために、禁止となりました。
スタンダードでは一気に3枚のカードが禁止カードに指定され、環境は大きく変わりそうです。
環境への影響については、また後程触れたいと思います。
ヒストリック
続いてヒストリックですが、2枚のカードが禁止カードに指定されました。
また、スタンダードで禁止となった《創造の座、オムナス》は一時停止カードとなり、過去に一時停止になっていた《炎樹族の使者》が一時停止解除となりました。
禁止カードの1枚目は《時を解す者、テフェリー》。
過去にスタンダードで禁止となった際と同じく、常在型能力によるやり取りの減少と、その結果防げている対戦相手からの干渉が問題となり、一時停止になっていましたが、今回正式に禁止カードとなりました。
2枚目は《荒野の再生》。
こちらは高い勝率を維持しているという理由で、《時を解す者、テフェリー》と同タイミングで一時停止カードに指定されましたが、正式に禁止カードとなりました。
《創造の座、オムナス》はスタンダードと同様、ヒストリックでも強力すぎるということで一時停止カードに指定されました。
ヒストリックには《探検》、《成長のらせん》といった追加の土地をプレイするカードもあり、メタゲーム上でも支配を強めていることも理由のようです。
逆に一時停止から釈放されたのは《炎樹族の使者》。
《炎樹族の使者》が一時停止カードに指定されて以降、ヒストリックは『Jumpstart』と『アモンケットリマスター』の実装でパワーレベルが上がっており、グルールアグロに《炎樹族の使者》を返しても問題ないという判断になったようです。
一時停止から釈放されたのは初…?
ブロール
《創造の座、オムナス》はブロールでも禁止になりました。
最近はスタンダードが忙しく、ブロールをプレイしてなかったので正直環境は全然分かっていないのですが、告知記事によると、圧倒的に多くプレイされている統率者であり、勝率も最も高いということで禁止になりました。
ヒストリック・ブロールでは引き続きプレイ可能ですが、今後のヒストリックブロールのイベントでは、他の同じくらい強力な統率者とマッチングされやすくするシステムを導入予定とのことです。
環境への影響(スタンダード)
最後に、今回の禁止改定後のスタンダードの環境についてちょっと考えてみたいと思います。
消滅するデッキ
消滅するデッキを考えてみましょう。
まずはオムナスンプ。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に続いて《創造の座、オムナス》、《僻境への脱出》と立て続けにパワーカードを失い、ほぼ消滅といっていいでしょう。
少なくとも4色という形でのランプデッキではなくなりそうです。
また、ランプデッキ自体は今後もスタンダードに居残る可能性はありますが、マナフラで負けるというランプ本来の弱点を補うカードが軒並み禁止カードになったため、支配的になるほどのデッキはしばらく出てこないかなと思います。
続いてオムナスアドベンチャー。
デッキの核である《幸運のクローバー》を失い、さらにマナ加速兼アドバンテージ源だった《僻境への脱出》も失ったため、4色アドベンチャーはおろかティムールアドベンチャーも勝率を維持するのは難しく、消滅となりそうです。
影響を受けないデッキ
一方で影響を受けないデッキを確認しましょう。
全体的にアグロが隆盛しそうな雰囲気があります。
ディミーアローグ
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》がいなくなり、何の心配もなくライブラリーを削りながら戦えるようになっていたディミーアローグ。
今後はもう1枚のタイタン、《死の飢えのタイタン、クロクサ》への回答が求められそうです。
ラクドス脱出
現在もっとも注目されているアーキタイプの1つ。
軒並み緑系のパワーカードが禁止されたスタンダードでは《死の飢えのタイタン、クロクサ》のパワーは絶大。
両面土地が使えず、《死の飢えのタイタン、クロクサ》の赤赤黒黒の要求に対してマナベースに不安がありますが、低速高速の両方のデッキに対応できる点は魅力。
禁止改定後に早速開催されたThe Mythic SocietyのWeekly Standardでも4-0していました。
また、亜種と言っていいのか微妙なところですが、グリクシスで《死の飢えのタイタン、クロクサ》を運用するデッキも存在します。
(ニッセンデイリーで3-0していました)
グルールアドベンチャー
グランドファイナルでも存在感を放っていたグルールアドベンチャーも継続。
(グルールの舞は必見)
アドベンチャーという名はついていますが、今回禁止された《幸運のクローバー》も《僻境への脱出》も採用されておらず、無傷で環境に居残ります。
アグロ同士のカチ合いで一気にリーサルを狙える《エンバレスの宝剣》が強い環境になりそうです。
注目株のラクドス脱出に対して《運命の神、クローティス》がめっちゃ仕事をする説があり、個人的にかなり期待しています。
赤単アグロ
《エンバレスの宝剣》といえば赤単アグロ。
これまで《創造の座、オムナス》のライフゲインに阻まれ、鳴りを潜めていました。
正直最近はあまり有用なカードがもらえていない印象ですが、今後息を吹き返してくるのでしょうか。
緑単アグロ
単色アグロでは緑も健在。
赤単と比べてカードの選択肢が多く、個人的には赤単よりもポテンシャルを感じます。
最初にも言いましたが、現状はアグロ環境になりそうな感じがしてますね。
あとはここから、アドベンチャーデッキに駆逐されていたコントロールやミッドレンジデッキがでてきて、環境が面白くなることを期待しています。
この感じ、懐かしいなと思っていたらプロもこう言ってました。
数多の禁止によりインチキするデッキがいなくなり、かなり牧歌的なマジックになった感じがする。
— ヤソ (@yaya3_) October 13, 2020
自分はアグロデッキ使うのがめちゃめちゃ苦手なので、ここで苦手を克服するべく何かのアグロを握るか、それともやっぱり遅いデッキを模索するのか悩み中です。。。
ちょっと焼け野原になった感のあるスタンダードですが、楽しみながらやっていこうと思います。
では!!
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